原因
食道と胃の境目は噴門と呼ばれ、下部食道括約筋によって締め付けられていて通常は胃酸が逆流しないようになっています。しかしこの噴門の位置がずれることで下部食道括約筋の締め付けが効かなくなり、噴門が緩んでしまうことがあります。これを食道裂孔ヘルニアと言います。噴門が緩んでしまうと胃液の逆流が増え、逆流性食道炎が起こります。逆流性食道炎にはこの食道裂孔ヘルニアが大きく関わっています。原因としては年齢や体質の他、肥満や喫煙も影響しています。
また逆流による粘膜障害が持続すると、そこの食道がバレット食道という特殊な粘膜に置き換わってしまうことがあります。バレット食道は通常の食道よりもがんが発生しやすいので、広範囲にバレット食道がある方は注意が必要です。